『冒険を終えたので』

商人さんと出会ってからは(この事をご存じなかったかもしれません。
どなたと何を話して何を話さなかったのかよく覚えていないのです)、
早く回復量の大きな料理の作れるR10にしたくて、
ほぼ誰とも交流せず、調理材料の買出し以外では
殆ど海に出なくなっていった私をEXILLIONさんは
心配してくださったのでしょう
(彼は毎日のように、私が延々と繰り出す質問への返答や
他愛のない呑気な会話をご自分が落ちるまでして下さっていました)、


「ちょっと外行くぞ、をら、元気出せ! 前向け!」と
(決してこんな言い方や誘い方ではありませんが、このような雰囲気で)
背中をぱん、と叩いて一歩を踏み出させて、
海へ連れ出してくださっていました。


そのうちの一つがアクセルさんと滝さんとの新港巡りです。
「いいのかな、何も分からないのにご一緒していいのかな」
見知らぬ方にまた迷惑をかけてしまう。
そんな不安はお二人のおっとりした雰囲気の中ですぐに消えました。
アフリカ方面はあの日以降、一切近寄っていませんでしたが、
和気藹々とした穏やかな空気の中で本当に楽しい航海が出来ました。


お2人が今回の経緯をご存知かどうかも知らなかったのですが、
アクセルさんが「普通の口調なんですね」と言われたので
あ、ご存知の方なんだと分かりました。
私も最初は魯智深口調でやろうとしていたんです。
が、操作にあっぷあっぷすぎて無理でした(苦笑)
操作に相当の余裕がないとロールプレイングはできませんね。


MANZANAミ☆さんやジュリア=ルーナさん、リーファさんとも
幾度か冒険に行きました。
大勢の女性に囲まれることは少なかったので、
非常に華やかで勢いのあるプレイに目を白黒させたのもいい思い出です。
シェリーの支援を頂いたおかげで、交易ランクが一気に上がり、
遠すぎて目標にすらしていなかったL20になれ、副官を雇えました。


フライデー


お分かりだと思いますが、ロビンソン=クルーソーの冒険に出てくる彼です。
夫はこの話の
「今日は金曜日だな。…よし、今日からお前の名前はフライデーだ!」
このクルーソーの台詞に子供心にとても驚いたのでしょう。
実生活で何かに命名するときには、しょっちゅうこの台詞を呟いていました。
なので、ホルフィーナにはフライデーになってもらいました。


ここで思い出話も終了することにします。


名前のあがっていない沢山の方にも
「頑張れ」「なにかあれば言って」と声を掛けていただきました。
そういう皆様の暖かい心遣いで、一日一日を乗り越えてこられました。
皆様と、痛みを乗り越えるための道筋を私に残してくれた夫に感謝します。


昨日で夫が亡くなって丁度半年になりました。
まだきちんと向き合えていませんが、
少しずつ前に進んで行こうと思っています。


本当にありがとうございました。