2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『魯智深、少々悩んでみる』

こうして行けそうな新港を幾つか廻り、 マルセイユへ戻ってきたのじゃが、そのときマルセイユにいた相当人数が フレの方々じゃったのにはびっくりしたわい。 相互が顔見知りではないようじゃったのに、 前も後ろ右も左もフレの方ばかり。 残念ながら商談に励…

『航海は中々に難しいの巻』

新港はケープほどではないが中々に遠いようで、 どれほどの糧食を持っていけば分からんかったわしは、 いつものように水だけ大量に積み込むのであった。 「喜望峰行きより酷い減量にはならないっすよね」 「や、野郎ども、命がけで魚を釣って保存するでやん…

『新たな港を求めての巻』

いつもの如くに羊の丸焼きを焼き焼き、 マルセイユでのお使い最中に伝書カモメがやってきよった。 いつも正確迅速でご苦労じゃのう。 お、EXILLION殿からじゃな。なになに。 『これから新しい港へ友と向かいますが、 魯の旦那も一つ見物に行きませんか? シ…

『話題を間違えるの巻』

昨日の話は時代に取り残された話だったはずなんじゃが、 なぜかワカメを拾っとる話になっとったな。 地中海にいる夢を見とったが、カレーに寄ってから アムステルダムに帰っておったのををすっかり忘れて 目が覚めてびっくりしたわい。 閑話休題 そんなこん…

『魯智深、時代に置いていかれる』

こうしてカレーで工芸品取引スキルを教えてもらい、 せっせと工芸品を売り、羊を焼いているわしであったが、 工芸スキルを手に入れた暁に役に立つであろうと思われる 波間に漂う何かを拾っては売る作業も始めたんじゃ。 海老が取れると嬉しいもんじゃな。 丸…

「酒造りに興味を覚えるの巻」

さて、料理も随分慣れてきたことだし、もう少し商売の幅を広げてみるかの。 …となるとやはりここは『酒』。わしには『酒』。どう考えても『酒』。 宝石とか洋服よりも酒じゃろう。 本当のところを言えば紹興酒を造りたいんじゃが、 転生を誤ってアムステルダ…

『多くの人に励まされる一日』

その後、冒険に出られたお嬢さん方とお別れし、 砂糖の買い付けに出かけつつ、なんかええ商売はないかと 大都市で依頼広告板を覗いておったら、偶然サラさんが目の前に。 以前の体調不良の時にお世話になった方なんじゃな。 再開を祝して二人で記念撮影をし…

『魯智深、飲み比べに負ける』

数日、ご一緒していたお嬢さんの1人は酒造の達人でな、 酒に強い。ザルである。酒豪である。と自負しとったんじゃが、 お嬢さんお手製シェリーを大ジョッキ満タン椀子蕎麦飲みしたの初めてじゃ。 華やかな笑顔で息つく間もなく注がれるシェリー。 浮かれて飲…

『魯智深、バレンタインとやらを知る』

腹が減ったのであちこちの港の酒場へ顔を出し、 飯を食い食い酒を飲み飲み酔っ払いつつ街を徘徊しとったら、 見慣れん顔のお嬢さん方が幾人も不思議そうな顔しておる。 ちょっと話を聞いてみるかの。 「不思議な石を拾ったの…なんだか暖かいのよね」 ふむ。…

『魯料理飯店にお得意様がつく』

昨今の流行、お洒落捻り鉢巻が板につき、 流れる汗で青いリボンが白くなりかけとる今日この頃である。 汗の水分で色落ちしとるのか、汗の結晶=塩がついたからかは秘密じゃが。 日々の地道な労働により、塩も砂糖も心許なくなってきよったので 故郷の商人か…

『大海戦を見学に行くの巻』

噂の大海戦が始まるという事で、わしも参戦はしないが どんなもんか雰囲気を知りたくてアテネに行ってきたんじゃ。8時に開戦だったらしいんじゃが、 誤解しとって9時に到着してしまったんじゃな。 ヤッファは危険海域じゃろうが、アテネの傍まで 結構寄って…

『魯智深、新しい船に浮かれる』

三顧の礼よろしく、お役人の元に日参しとる最中に 商売の師匠EXILLION殿がシラクサにいらしたんじゃな。 「大きな船が欲しい」という野望を熱くしたためて 伝書カモメで送っとったら 「早速注文したので役所日参しつつ待っててください。 届くまで自分も釣り…

『魯智深、投資活動をするの巻』

「戦争が起きそうだ」という噂を聞き、腹減り人が更に増えるのではないかと 料理の技術を更に磨くことにしたわしであった。 ロンドン中を走り回って ・わしのレシピではどうも腹減り人の腹を満たしきれていない ・イギリスだからなのか、どうやら甘いものが…