『新たな港を求めての巻』


いつもの如くに羊の丸焼きを焼き焼き、
マルセイユでのお使い最中に伝書カモメがやってきよった。
いつも正確迅速でご苦労じゃのう。
お、EXILLION殿からじゃな。なになに。


『これから新しい港へ友と向かいますが、
 魯の旦那も一つ見物に行きませんか?
 シラクサへ来てください。
        〜ジブラルタル海峡にて』


これは噂の昨今大流行の『新港詣で』へのお誘いでは・・・・・・。
勢い余って羊皮紙を破りそうになりつつ集合場所のシラクサへ全速力で向かう。
位置関係からしてわしの方が先にシラクサへ到着じゃな。
今日こそ正面でお出迎えじゃ。


・・・海上で抜かれた記憶もなく周囲を見回しておったのに
先にシラクサに到着している師匠であった・・・。
ご友人も既に到着しておらるるのであった・・・。
面目ないですじゃ。


早速、滝殿とアクセル殿をご紹介頂き、出発じゃ。
船の帆が微妙に対になっているのがそこはかとなく良い感じゃな。


(続く)