『魯智深、時代に置いていかれる』


こうしてカレーで工芸品取引スキルを教えてもらい、
せっせと工芸品を売り、羊を焼いているわしであったが、
工芸スキルを手に入れた暁に役に立つであろうと思われる
波間に漂う何かを拾っては売る作業も始めたんじゃ。


海老が取れると嬉しいもんじゃな。
丸太も嬉しい。豪腕を衰えさせんためにも良い運動じゃ。
海草も……まあ、わしは机以外の4本足生物は何でも食うし、
海草も然りじゃから、まあそれなりに嬉しい。


しかし子分共、『海水』ってのはなんじゃい。
お前らは何を引き上げとるんじゃ。
それとも何か? 場所によって海水の味が違うとでもいうんか?
わしらは海の漢じゃぞ。
海水などわざわざガラス瓶に詰めるな、そこらで汲むんじゃ!

っちゅーか、そのガラス瓶は工芸スキルを上げるために
わしが必死で買い付けたガラス細工じゃろ!!! 名倉ー!!!


しかし真に悲しいのは「何も発見できませんでした」という報告なんじゃな。
船に乗っとるのに海水すら採れないとはこれ如何に……。




☆敵対度が高うて変装せんと入れん国があったのでな、
 ターバンを巻いて、ちょっと変装してみたんじゃが……。
 鎧だけ脱いで何も被らん、ありのままのわしならば
 入国に差し支えんのではなかろうか。