「新たな出会いⅠ」

カサブランカで優秀な参謀を2人スカウトできたわい。
これで安心、先を急がねばのう。わしは早く喜望峰へ行きたいんじゃ。
喜望峰、音だけ取れば希望の峰。字だけ見れば喜びを望む峰。
こここそ我輩にふさわしき地名。漢の浪漫を感じる場所だの。


ゆるゆるせっせと魚を釣り、物資に転用し、水や飯を減らし、ダイエットに励み、
そうこうしながらラスパルマス経由でアルギンへ向かったんじゃ。


どごーん!


変な音と共に巨大ガレーが横付けに!
何かしようとする間もなく一網打尽に。
抵抗を試みるも、酒場で聞いたことのある悪名高きPK氏に敗北を帰し、
子分は全員、奴の船と海に引きずり込まれ、わしは昏倒。
船首像と持ち金を残らず巻き上げられたわい。


ちなみに、わし、全経歴を通じて初めてPKに襲われたんじゃが
(レベルに不釣合いな場所にいたから仕方ないんじゃが)、
心の師匠アイリーン殿の言われるとおり、強敵に襲われると本当に何もできんもんじゃ。
しかし、使い古しの船首像と数万Dのためにわしを襲わんでもよかろうにのう。
道理で他にその海域で人の姿を見ないはずじゃなぁ。
ま、しかしこれでフレの人々に話すネタが一つ出来たわい。


浮き輪を放って一人子分を引き上げ、ラスパルマスへ時間をかけて
じりじりと戻ったんじゃが、気持ちが収まらんでのぅ。
港にいた初対面のお嬢さんに憤怒の気持ちを打ち明けていたところ、
それを小耳に挟んだナイスガイが「喜望峰へ向かうなら途中まで送ろうか?」と
申し出てくださったんじゃ。
ありがたくそのお話をお受けして、件のお嬢さん(最高LV3)はアルギンまで、
わしはカーボヴェルデまで連れて行っていただいたんじゃが、
その途中、今度は略奪NPC船団に襲われたわい。
こりゃ、わしたちのような足手まとい付では逃げるしかあるまいと思っていたら
ナイスな御仁の強いのなんの。真っ向勝負であっという間に巨大船を3隻撃沈。


その後、カーボに行くまでに色々指南していただいたのじゃが、
ちょっと呆然としておって、ここから先も何とかなるような気がしてしまい、
「ヨーロッパまで送ろうか」というお誘いをうっかり断ってしまったんじゃな。
うーむ。この先一人でどうなることやら。(以下次号