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魯智深 遠き異国にて大いに酔う
中国のつもりがネーデルランドに転生してしまったわい。とにかく母国に帰る道を模索すべく、手っ取り早い船乗りになることに。
船乗りは冒険者、商人、海事のいずれかギルドに所属する決まりらしい。そうなると腕っ節にしか自身のないわしじゃから海事ギルドに籍を入れるしかないの。
ギルド長の長話を上の空で聞いていたら、気前良く金一封をくれた。
いい奴じゃわい。
景気付けも兼ねて飲みに行ったら「飲みすぎ」と言われる*1。
このわしが一杯二杯の酒で酔ったと思われるとは情けない。まだまだ、ほろ酔いじゃわい。
だが、店の親父はそれ以上は酒も注いでくれんケチな性分。
飲み足りない不満をぶつけに砲撃を練習*2。
練習の成果を海事ギルドに報告するとまたまた金一封。練習程度でくれるとは気風のいいおっさんじゃな*3。
再び景気付けに飲みに行ったら、美味そうな匂いのするグラタン*4なる料理があったので注文。こいつはなかなか美味いじゃないか。異国にもこれほどうまいもんがあったんじゃな。
感心しながら、もう一皿注文しようとしたら今度は「食べすぎ」と一言*5。
大食漢たるわしに向かってグラタン一皿で満足しろとは。
本当にケチ臭いおっさんじゃわい*6。