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魯智深 連戦の代償は高く…
その和尚はお経も読まず、懺悔もせず、人を殺すことが何より好きで一字名のあだ名が花和尚。名は二字名の魯智深。
とまで言われておったわしじゃから、バルトやら北海やらの海賊や商船団を獲物として沈没と拿捕を繰り返し、暴れておったわけじゃが…
「魯の親分。大変です」
うむ。いつの世も大変なことだらけじゃぞ。
「いや、そうなんですが、そうじゃなくて、帆が一つ大破…要するになくなりました」
この戦の最中に壊れるとはの。耐久度がそんなにおちておったか。
「よく見ればですなぁ。船首像も残りわずかで、鉄板も一枚は残りわずかで、もう一枚も半減しております*1」
そいつは大変じゃの。
「他人事のように言わないで下さい。かなり大変ですぞ」
最近、ちと攻撃を受けすぎたかの。
「クリティカルくらいまくってますからな*2」
よし。船の部品を心機一転すべく買い漁るかの。しかし、あまり金はないが。
「大丈夫です。船長の着ている鎧より格段に安いですから」
む、そうか?
「船自体、船長の鎧以下の値段ですから*3」
…
「…」
もしかしてわしが一番、贅沢品*4?