「新たな出会いⅡ 〜そして、喜望峰へ〜」

ナイスガイな御仁と完全に別れてしまってから、救命具も僅かしか持たず、
船も買えないような場所に一人ポツンとおることに気付いてしまったわけじゃな。


「気合でアルギンを目指すかのう」と港をうろついておったら、
わしと同じ位の恰幅の陽気そうなP殿という御仁がお一人で寄港されたんじゃな。
この海域を一人で行動されるなら余程の手馴れに相違あるまい!
北へ向かわれるなら同行させていただこう。
ここに至る経緯を話し、そうお願いしてみると、


「残念だけど北じゃなくてケープに行くんだよ」と。


ケープ! 我が憧れの喜望峰
人の少ないこの港で偶然この御仁にお会いできたのはきっと天の思し召し!
「今、機を逃さずケープへ!」神がそう告げておらるるのじゃぁぁぁ!
そう決めつけて無理を承知でお願いし、ケープまで連れて行っていただいたんじゃ。


その長い長い航海、P殿に迷惑をひたすらかけつつ、魚を必死で釣りつつ、
子分とわしは天日干しダイエットを敢行しつつも空と海を眺めておったのよ。


海は美しい青へと変わり、そして緑の馨しい最南端の港に着いたんじゃよ・・・。


P殿と一緒に桟橋で記念撮影し、ケープを散策しつくし、
美しい海と見たこともない格好の人々だの謎の物体と記念撮影をし、
なんだか安心して、わしはもう一度桟橋へ戻ったんじゃ。


こんなに心が安らいだのはいつぶりだったじゃろうか・・・。
思ったより身も心も疲れておったようじゃ・・・。
暫くここで静養しよう。そしてフレの人が偶然ここへ寄られる機会があったら
一緒にこの風景を見たい。酒を酌み交わしたい。
そんなことを思いながら桟橋に立っておったよ・・・・・・。




「おやびーん。わしらは故郷に戻りたいでやんすー」
「よ、よもや自力で帰れないとか(ざわざわ)」




今のわしにはさざ波の音以外は何も聞こえん。なーんにも聞こえんのじゃ。





*P様、いきなりの強引なお願いを快くお受けくださってありがとうございました。
 偶然、前日にこのブログを見ていらしたとのことで、
 ご縁のある方とご一緒できて本当に感謝しております。 


*フレの皆様、右も左も分からない状態の自分に優しく指導をしてくださって
 ありがとうございました。
 お陰様で二度目のインからスムースに海を移動できるようになりました。
 そして辿り着いた港で、思いもよらない出会いが続いて
 こんなに早くケープへ辿り着けました。ゲームを楽しむより何より
 自分で意識していたより強く「早く喜望峰へ行かねば」と思いつめていたようで、
 今は肩の荷が降りた気分です。


 当面「喜望峰へ行きたい」と願っていた故人を偲んでここにいようと思いますが、
 何かの折に偶然見かけたら、通りかかったら、北へ引きずって連れて行って
 やっていただけますでしょうか。
 アフリカ西部は今の魯智深の実力とはかけ離れた場所でございましたので
 しばしヨーロッパ付近を彷徨いたく…。
 ご迷惑をおかけしますが今後ともよろしくお願いいたします。